APAST Essay_013A 「日本原子力学会倫理規定は履行されるか」

日本原子力学会倫理規定は履行されるか
著者 NPO法人 APAST 筒井哲郎

1.最新版「倫理規定」と違反例
 日本原子力学会は昨年5月28日に同学会の「倫理規定」を改訂した。その内容はインターネット上に広く公開されている(注1)。去る7月16日に日本学術会議講堂で行われた「原子力総合シンポジウム2015」において、同学会教育委員会委員長の浜崎学氏からその内容の説明があった。同氏は三菱重工業㈱原子力事業本部原子力技術部の次長を務めておられ、その部署の職員は現在各電力会社の新規制基準適合線審査書類作成の助勢を行っていて多忙であるという口頭説明があった。

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APAST Essay_013A

APAST Essay_012A 「みんな仲良くアイヒマン」

みんな仲良くアイヒマン
著者 NPO法人 APAST 筒井哲郎

はじめに
 ドイツのクオリティ誌 ”Die Zeit” の記者から、思いがけない質問を受けとった。
「日本の原発は3.11以降4年間も止まっている。日本人は政府に従順だから、政府中枢の政治家や官僚たちが再稼働を決意したら、速やかに再稼働が進むものだと思っていた。ところが意外に進まない。その原因は何なのだろうか。そのことを掘り下げて記事を書きたいので、一度会ってほしい」
 この記者には、過去に2度取材をされ、新聞紙全面大の特集記事になっていた。ひとつは福島現場の汚染水問題、もうひとつは被ばく労働者の問題である。それにしても、原子力ムラの人びとと日々闘っている人間からすれば、いきなり視覚の盲点から問いが投げかけられ、「そんな見方もあるのか」と新鮮な気持ちにもなった。「分かりました。少し考えを整理してから、1週間後に会いましょう」と返事をした。以下はその準備中に考えたことである。

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APAST Essay_012A

8月2日 APASTイベント「市民社会と原発」

APASTは2015年度第一回目のイベントを開催いたします。

「市民社会と原発 科学・技術と社会的合意形成」

日 時 2015年8月2日(日) 13:30~17:30(開場は13:00頃)
場 所 明治大学 中野キャンパス6階 研究セミナー室3
    JR中央線、東京メトロ東西線「中野駅」北口から徒歩約10分
    地図はこちらです→ https://goo.gl/maps/SDBV8
参加費 一般:1,000円 学生・APAST会員:500円

【主催】NPO法人APAST
【共催】明治大学安全学研究所

当日の登壇者の方々とスケジュールは以下です。

■13:30~13:40
はじめに「シンポジウムの目的」
・後藤政志(NPO法人APAST理事長)

■13:40~15:10
第一部【基調講演】
・筒井哲郎(APAST理事、原子力市民委員会規制部会長、プラント技術者の会)
『原子力規制基準における市民合意』

・平川秀幸(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授)
『科学技術と社会の未来は誰がどのように決めるべきなのか』

■15:10~15:30 休憩

■15:30~17:30
第二部【パネルディスカッション】
・基調講演者
 筒井哲郎
 平川秀幸
・パネリスト
 杉本旭(明治大学理工学部教授、新領域創造安全学専攻)
 友澤悠季(立教大学非常勤講師、環境社会学)
 久保文彦(上智大学神学部講師、キリスト教学)
・司 会
 後藤政志(APAST理事長、原子力市民委員会委員、元原発設計技術者)

当日は出演者の著書、関連図書、グッズ等の販売もございます。
詳しくは以下のチラシをご覧ください。

事前お申し込みはこちらです。
事前お申込み 申込は締め切りました。直接会場へお越しください。
当日は警備の都合上、お名前の記帳をお願いします。
事前にお申し込みいただきますと、ご入場がスムーズです。
尚、事前申し込みいただけない場合でも、ご入場頂けます。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

お問合せ apast.info@gmail.com

20150802_APASTイベントチラシ

APAST Essay_011A 「福島第一と忠臣蔵」

福島第一と忠臣蔵
著者 NPO法人 APAST 筒井哲郎

1.福島第一からの撤退
 2011年3月14日の夜から15日の朝にかけて、福島第一原発では2号機の水位が下がって冷却不能に陥り、免震重要棟の中での放射線量も上がり、プラント近傍に留まることは生命の危険に直結する事態に立ち至った。東京電力本店内ではバスの手配をするなどして撤退の準備を始め、深夜に清水社長が撤退の了解を取り付けようと海江田経産大臣にたびたび電話連絡を試みていた。
 現場責任者の吉田所長は、免震重要棟にいた720名のうち650名に対して、一時福島第一の近傍で待機するように指示した。しかし、650名は10km余り離れた福島第二原発へ行ってしまった。15日の午前中に、2号機格納容器はサプレッションチャンバー付近で大きな音を発して、圧力が抜けてしまった。

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APAST Essay_011A

APAST Essay_010A 「つまらない仕事」

つまらない仕事
著者 NPO法人 APAST 筒井哲郎

まえがき
 6月19日(金)午後に、青森地方裁判所で六ヶ所再処理工場差止訴訟の法廷弁論があり、海渡弁護士が火山の危険性について述べた。その後、18時から20時までの間、青森市内の集会所で訴訟団主催の講演会があり、海渡弁護士およびプラント技術者の会の川井さんと私の3人が原子力施設の危険性や規制の問題点について講演した(注1)。翌20日(土)は、午前中訴訟団の総会があり、午後団長の山田さんに案内してもらい、東京から出かけた技術者3人(川井、糸永、筒井)は、レンタカーで、六ヶ所再処理工場の周辺を見学した。

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APAST Essay_010A

7月9日USTREAM配信予定

7月9日19時頃からUSTREAMを配信予定です。
今回のテーマは、

1.APASTの活動について
2.エスカレーター事故について
3.原発再稼働について

です。

YouTubeのアーカイブはこちらです。

是非、ご覧下さい。

APAST Essay_009A 「科学的・専門技術的知見の危うさ」

科学的・専門技術的知見の危うさ
著者 NPO法人 APAST 筒井哲郎

科学的・専門技術的知見の危うさ
1.高浜原発差止仮処分への異議審
4月14日に福井地裁で、関西電力高浜原発運転差止仮処分が決定された。それに対して関西電力は異議を唱え、5月15日付で「異議審主張書面(1)」を提出した。
その書面の冒頭に述べられている主張を要約すると、第1点は「原子力発電所の安全性の判断にあたっては、高度の科学的、専門技術的知見を踏まえるべきである。原子力規制委員会の各専門分野の学識経験者等による科学的、専門技術的知見に基づく見解も十分尊重されるべきである」。

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APAST Essay_009A

APAST Essay_008A 「原子力規制基準のパラダイム転換」

原子力規制基準のパラダイム転換
著者 NPO法人 APAST 筒井哲郎

1.自然科学的認識を中心にした規制基準
1)入倉レシピの自然科学的性格
去る4月22日に、福井地方裁判所で関西電力高浜原発の運転差止仮処分決定が下された。その「理由の要旨」の第1に挙げられた項目は、基準地震動の余裕のなさであった。現在の規制基準の本質を衝いていると思われるので、以下に引用する。

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APAST Essay_008A