APAST Essay_017A 「市場の選択」

市場の選択
著者 NPO法人 APAST 筒井哲郎

まえがき
 原発のエンジニアリング会社が経済的に苦境に陥っています。われわれは原発が本質的に「犠牲のシステム」であるから廃止すべきである、という倫理的理由で脱原発の活動を行ってきました。アメリカではスリーマイル島原発事故以来、原発の新設は1基もありません。ヨーロッパではチェルノブイリ原発事故以来低調になり、福島原発事故以来、ドイツが原発廃止の政策を選択し、イタリアは改めて国民投票で脱原発の意思を確認しました。
 そういう明白な倫理的理由をからではないけれども、漠然とした、しかし広がりの大きい「世論」は、3.11福島原発事故以来、原発を忌避し、新しい原発の建設を不可能にしています。そのことは原発建設を生業(なりわい)とする原発エンジニアリング会社を経済的不況に追い込み、これらの企業は、市場の論理によって淘汰される日が近づいています。その模様を現時点で確認しておきたいと思います。

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APAST Essay_017A

APAST Essay_016A 「原発の無理」

原発の無理
著者 NPO法人 APAST 筒井哲郎

はじめに
 わたしは、1964年に工学部機械工学科を卒業してから、2013年6月まで49年間石油プラントや化学プラントを設計建設するエンジニアリング業界で働いてきました。1970年代には組合運動の一環として、自分たちが作る化学プラントから公害を出さないようにしようという活動を社内の仲間と共に行いました。当時市民運動の対象であった水俣病・イタイイタイ病・川崎ぜんそく・四日市ぜんそくなどを引き起こしてしまう化学プラントを作るのがわれわれの仕事であったからです。同業の会社の労働組合でも同じ運動があって、交流もしていました。

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APAST Essay_016A